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ストーリー [背景設定]

「ハイブリッド・フロント」には、独自の世界観があります。例えば、ゲームの主な舞台となる地球。ここでは、現在(26世紀)コクーン、PETO、運び屋たちが、それぞれの考えを持って活動しています。この3つの機関の関係が、物語の重要な部分を占めているのです。

ゲームを始めるに当たって、まずこの世界観を把握すると、より物語を楽しむことができるでしょう。





国家から企業へ




20世紀以来、世界各地で高まる民族・経済対立は、残り少ない原油資源の価格競争をきっかけに、同時多発的な地域紛争に発展。後に「オイル・ウォー」と呼ばれる二度の紛争がこれである。細菌兵器・化学兵器・限定核の使用、さらには原油流出などによる汚染は非参戦国にも広がり、崩れかけていた自然環境のバランスをいっそう悪化させた…。

この時、疲弊した国家に代わって社会・経済を支えたのが、世界的な規模をもつ大企業群、多国籍企業であった。そして、企業のもつ資本・資源を引き出させるべく、各国は企業側に巨大な特権を与えた。その一つ「企業自衛法」により企業は対テロ等の自衛力を保有することとなる。後の「企業警察隊」の始まりである。





ニュー・フロンティア

企業群の功績は単に経済の分野だけに留まらない。企業の研究機関で開発された「重水素系エネルギーシステム」はオイルパワーを終焉に導いたし、軌道上に建設されたステーション・コロニーは人類に新たなフロンティアを与えた。そして、国連に代わって組織された「地球補完連合」により、かつて誰一人成し得なかった「世界国家」の成立さえ可能になろうとしていた。

しかし、軌道上を中心とする企業群への依存度が高まるにつれ、これを管理・制御せんとする「地球補完連合」と、拡大・独立を求める軌道企業群とは、その溝を深めていくこととなる。





コクーンの誕生



西暦2243年に軌道企業群により提示された「軌道企業自治法案」は、両者の間に決定的な対立を生んだ。西暦2302年「オービタル・ウォー」、西暦2309年「ハンマー・ウォー」、この二度にわたる地球・軌道間戦争は、圧倒的な軌道企業側の勝利に終わる。この結果、六大軌道企業を中心とした「軌道企業国家連合」(CoCoON:コクーン)が発足。軌道企業群はついに独立を手にした。

一方地球は、軌道戦争で使用された大型光学・隕石兵器(メタル・ハンマー)により、甚大なダメージをこうむっていた。主要な大都市は壊滅、陽の光は届かず、文字どおり「黄昏(たそがれ)の時代」を迎える。





地球の復興



西暦2391年、「汎地球条約機構」(PETO)発足。待ち望んだ「世界国家」の誕生であったが、実際にはコクーンの傀儡(かいらい)でしかなかった。コクーンの技術・経済支配により地球の復興が遅れる中、地球各地の人々を支えたのが、西暦2421年に発足した「辺境経済支援機構」(LEcSuS:レクサス)。弱小ながらも、PETOの補助組織である。

そして、その中心となったのが「運び屋」と呼ばれる者達。世間からはみ出した、一癖も二癖もある連中であった……。





新しい時代へ



レクサスおよび「運び屋」の努力により、地球はゆるやかにではあるが、復興への道を歩み始めた。これに対してコクーンは、「管理された地球」という市場を足場にさらなる拡大を続け、火星への進出さえ果たしつつあった。しかし、人類の絶え間なき“欲望”は時として大きな爪痕を自身に刻みつける。そして…新たなる「時代」が動き始めた。

西暦2519年、火星で発見された異星文明の遺跡をめぐり、コクーンを構成する六大軌道企業の間で激しい争奪戦が勃発。これが後に「ビッグ・ウォー」と呼ばれる戦いである。かろうじて内部分裂だけはまぬがれたものの、全コクーンとしての物的・人的損害は甚大であり、地球を圧倒した力は過去のものとなった──。

そして…時は現在、ところは地球 タクラマカン砂漠

その中央部を貫くは物資輸送専用道路 通称「シルクロード・ハイウェイ」

物語はここから始まる




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